「あれ、もしかして……飼うんじゃなかったかも?」
トイプードルは、見た目も性格もとってもかわいくて、SNSでも人気の犬種。私もそんなイメージを抱いて、夢にまで見た“犬との暮らし”をスタートさせました。でも、現実は想像とちょっと違っていて……。
この記事では、「トイプードル、飼うんじゃなかった」と思ってしまった正直な気持ちと、それでも今となっては「本当に大切な存在」になった理由について綴ります。
これからトイプードルを迎えようとしている方や、飼い始めたばかりで戸惑っている方にとって、少しでもリアルな参考になればうれしいです。
憧れのトイプードルとの生活は?

昔から犬を飼うのが夢でした。特にトイプードルは毛が抜けにくいとか、賢くてしつけがしやすいとか、良い話ばかりを聞いていて、「いつか一緒に暮らしたい」と憧れていた存在でした。
そしてついに、ある日運命のように出会った小さなトイプードルの子犬。フワフワの毛に大きな目、ちょこちょこ歩く姿は、まるでぬいぐるみのよう。名前をつけて、ベッドを用意して、おやつやおもちゃも揃えて、夢のような生活が始まる……はずでした。
でも現実は、そんなに甘くなかったんです。

トイプードルを「飼うんじゃなかった」と思った瞬間

正直な話、「こんなに大変だとは思ってなかった」と思うことが何度もありました。
夜泣きで眠れない日々。トイレの失敗で床掃除ばかり。お散歩に行きたがらないかと思えば、急に吠えだすこともある。
「こんなはずじゃなかった」「私には無理かもしれない」そんな風に思ってしまう瞬間が何度もありました。
あのとき、「トイプードルは飼いやすい」と聞いた言葉を何度も思い出しては、「騙された…」なんて考えたこともあります。
トイプードルとの生活で大変だったこと

トイレのしつけが想像以上に難しい
「頭がいいから、すぐ覚えるよ」とよく言われるトイプードルですが、個体差は大きいです。
うちの子は、何度もトイレを失敗して、カーペットを何枚ダメにしたかわかりません。叱っても逆効果で、根気強く褒めて覚えさせるしかありませんでした。
吠える、甘噛みが止まらない
「吠えにくい犬種」とも言われますが、環境や性格によってはとてもよく吠えます。ピンポンが鳴れば、テレビの音にでも反応。
また、子犬時代の甘噛みは本当に痛い。家具やコードを噛んだりして目が離せませんでした。
お金がかかる
正直、予想以上にお金がかかります。
ペット保険、ワクチン、フィラリア予防、トリミング(毎月!)、ペットシーツ、フード……。
特にトリミング代は安くても5,000円以上。年に12回で、最低でも6万円以上は確実です。
一人でどこにも行けなくなった
旅行も外食も気軽には行けなくなりました。
預けるにも費用がかかるし、急な外出には対応できません。家族や友人との予定も、「犬をどうするか?」を考えることが最優先に。
それでも「飼ってよかった」と思える理由
そんな風に悩んでいた私ですが、今では「この子がいなかったら、きっと人生は味気なかった」と本気で思っています。
なぜかって?
朝の散歩で気分がリフレッシュできる。
家に帰ったら全力で喜んでくれる存在がいる。
何も言わないけれど、そっと寄り添ってくれる優しさに何度も救われた。
落ち込んでいるときも、ただ隣にいてくれるだけで安心できる。
犬って、言葉を使わないけれど、ちゃんと心は通じるんですよね。
それを教えてくれたのが、このトイプードルの子でした。
飼う前に、絶対に知っておいてほしいこと
トイプードルに限らず、犬を飼うということは「かわいい」だけでは済みません。
・時間が取られる
・自由が制限される
・お金がかかる
・しつけが必要
・病気や老後のケアがある
一緒に暮らすということは、“家族”になるということ。
良いところも、悪いところも、全部含めて受け入れられる覚悟が必要です。
SNSで見るような「かわいい」瞬間だけではなく、その裏にある「地味な日常」や「大変な現実」も、ちゃんと知ったうえで決めてほしい。
そして、決めたなら、最後まで責任を持って大切にしてほしい。それが心からの願いです。

まとめ
「トイプードル、飼うんじゃなかった」
そんな風に思ってしまったことも確かにありました。
でも、それ以上に、この子と過ごす日々の中で得たものの方が、ずっとずっと大きい。
犬を飼うというのは、“命と一緒に生きていく”こと。
大変なことも多いけれど、それ以上の幸せがあることを、今の私は実感しています。
これから犬を飼おうと思っている方へ。
不安や迷いもあると思いますが、自分のライフスタイルや覚悟と向き合いながら、後悔のない選択をしてください。
そしてもし、迎えることを決めたのならどうか最後のその日まで、目一杯の愛情で包んであげてください。