トイプードルの毛色は多種多様。その中でも、グレーとシルバーは一見すると非常に似ていて、区別がつきにくいと感じる方も多いのではないでしょうか?
「ペットショップで“グレー”と言われたけど、実際は“シルバー”なの?」「成長したら毛色が変わったんだけど…?」というような疑問の声をよく耳にします。
この記事では、トイプードルの「グレー」と「シルバー」の違いを外見・成長過程・血統の傾向などの視点から詳しく解説します。
これからトイプードルを迎えようと考えている方、またはすでに一緒に暮らしている方にとっても役立つ内容になっています。
トイプードルの毛色は非常に多い!

トイプードルは、犬種の中でも特にカラーバリエーションが豊富なことで知られています。一般的には以下のような色が存在します。
レッド
アプリコット
ホワイト
ブラック
ブラウン
シルバー
グレー
クリーム
カフェオレ
この中でも、シルバーとグレーは非常に近い色味で混同されやすい毛色です。しかし実際には、育ち方や見た目の印象、遺伝的な背景に違いがあります。

シルバーは“毛色が変化する”タイプ

まず、「シルバー」という毛色のトイプードルは、子犬の頃は黒っぽい毛色をしているのが特徴です。
そして成長とともに毛色がシルバーグレーに変化していきます。
シルバーの成長過程
生後:ブラックに近い色合い
生後6ヶ月ごろ:口元や足先などから徐々に薄くなってくる
1〜2歳ごろ:全体がきれいなシルバーに変化
このように、「ブラック→シルバー」へと脱色していく変化を伴うのがシルバーの特徴です。
とくに顔周りから変わっていくので、途中経過は「まだら模様」に見えることもあります。
シルバーは希少価値あり
シルバーは純粋な遺伝で出る毛色で、計画的なブリーディングが必要です。そのため、他のカラーに比べて頭数が少なく、希少性が高いとされています。

トイプードルのグレーは「変化しない色」

一方、「グレー」とされるトイプードルは、生まれたときからグレーに近い色味をしており、成長しても色がほとんど変わらないことが特徴です。
グレーの成長過程
生後:やや淡いグレーやスモーキーな毛色で生まれる
成長後:大きく色味が変化することはない(多少の濃淡はあり)
グレーはシルバーほど色の移り変わりがはっきりしていないため、「この子はグレーかな?シルバーかな?」と見た目だけで判断するのが難しいこともあります。
トイプードルの見た目の印象の違い
シルバーの印象
光の当たり方でキラッとした金属感
明るく、上品で洗練された印象
顔立ちがくっきり見えることが多い
グレーの印象
くすみ感や柔らかさのある色合い
シックで落ち着いた印象
柔らかい表情に見えやすい
両者の印象はあくまで「傾向」ですが、シルバーの方がやや光沢感があり、毛に透明感が出る傾向があります。
グレーは少しマットな質感に近いです。
ペットショップやブリーダーによって呼び方が違うことも
実は、グレーとシルバーの違いは明確に線引きされていない場合もあります。
特にペットショップや一般家庭では、「見た目がグレーっぽいからグレー」とされることがあるため、血統書やブリーダーの説明を確認することが大切です。
血統書の表記にも注意
JKC(ジャパンケネルクラブ)などの登録では「シルバー」と表記されていても、見た目はグレーに近い子もいます。逆もまた然りです。
お手入れや性格に違いはある?
グレーとシルバーの毛色によって性格が変わることはありませんが、毛質や見た目の印象によってお手入れの仕方に違いが出ることもあります。
シルバーは色の退色が目立ちやすい=毛の艶感やケアが重要
グレーは濃淡のバランスにより毛玉やくすみが目立つことも
いずれも定期的なトリミングとブラッシングは必要ですが、見た目の美しさを維持するためのケアの工夫は毛色によって少し変わってきます。
まとめ
「グレーとシルバー、うちの子はどっち?」という疑問は、成長してみないと判断できないケースもあります。
もし子犬のうちに迎えるのであれば、信頼できるブリーダーさんや血統書を確認しながら慎重に選ぶと良いでしょう。
どちらの毛色もそれぞれに魅力があり、日々のケアを楽しみながら個性を引き出していくことが一番の魅力です。
ぜひ、あなたのトイプードルライフがより豊かなものになりますように!