一見クールで無表情にも見える柴犬。
でも実は、とっても個性豊かでユニークな行動をたくさんする犬種なんです。
今回は、柴犬と暮らしていると「あるある」とうなずいてしまうような、
柴犬がよく見せるおもしろくて可愛い行動を10個ご紹介します。
柴犬好きの方も、これから迎えたいと思っている方も、ぜひ楽しんでご覧ください。
YouTubeでも動画を公開しています。
実は柴犬がよくやる行動10選
ため息をつく
柴犬と暮らしていると、ふとした瞬間に「ふぅ〜」とため息をつく場面に出くわします。
まるで人間のようなリアクションに、最初は驚いてしまうかもしれません。
実はこのため息、リラックスしているときや、自分の気持ちを落ち着かせたいときによく出るものです。
たとえば「まだ散歩行かないの?」と期待していたのにスルーされたときや、「構ってもらえないな」と感じたとき。
不満を吠えたり噛んだりで表現するのではなく、静かにため息で伝えてくるのが柴犬らしいところ。
その表情を見ると、何を考えているんだろうとつい観察してしまいます。
頻繁にため息をついているようであれば、運動不足やストレスのサインの可能性もあるので、生活リズムを見直すきっかけにもなります。
寝床を整える儀式
布団やクッションの上で、何度も同じ場所をクルクル回ったり、前足でカリカリと掘るようなしぐさを見たことがある方も多いはず。
これは「寝床を整える儀式」とも呼ばれ、野生時代の習性が残っている行動です。
本来は草をかき分けたり、地面をならして安全な場所を作るための行動だったものが、今でも家庭の中に残っているんですね。
何気ない行動ですが、本人にとってはとても大切な“準備”の時間。
理想のポジションが決まるまで何周も回っていたり、毛布を器用に折りたたんでいたりと、見ていて飽きません。
ふかふかのベッドがあるのに、なぜか床の角でこれを始めたりすることもあり、思わず笑ってしまう場面も。
寝る前のこの儀式も、柴犬のこだわりのひとつです。

自分の世界に入る時間がある
柴犬と一緒に過ごしていても、ふと「今、ひとりの時間を楽しんでるな」と思う瞬間があります。
急に静かになって、じっと遠くを見つめていたり、日の当たる場所で目を閉じていたり。
これは決して退屈しているわけでも、不機嫌でもありません。
むしろ、心が落ち着いていて、自分だけの時間を大切にしている証です。
犬にも“気分”があるんだなと気づかせてくれる瞬間でもあります。
声をかけても反応が薄いこともありますが、それもまた柴犬らしいクールな魅力のひとつ。
この“自分の世界”に入る姿は、見ているこちらの気持ちも穏やかにしてくれるような、不思議な時間です。
無言の圧をかけてくる
柴犬はあまり感情を大げさに表に出さないタイプの犬種です。
でもだからこそ、じっと見つめてくる“無言の圧力”がとても強く感じられます。
たとえば、おやつの時間に近づいてくると、こちらの行動を止めるかのように視線を送り続けてきたり。
遊んでほしいときや、外に出たいときにも、吠える代わりにひたすらアイコンタクトで訴えかけてきます。
無表情に見えるその顔も、よく見るとちょっと目を細めていたり、耳が少し動いていたりと、サインが詰まっているんです。
飼い主のことをよく観察しているからこそできる高度なアピール行動ともいえます。
何も言ってこないのに伝わるこの感じ、柴犬ならではの知的なコミュニケーションです。
気分によって返事が違う
いつもと同じように名前を呼んでも、ある日はすぐに駆け寄ってきて、またある日はチラッと見て終わり。
そんな“気分屋”な対応も柴犬の魅力のひとつです。
「今日はのんびりしたい気分」「ちょっとひとりにして」という空気を自然とまとっていることがあります。
人にベッタリしないからこそ、柴犬の反応にはそのときの気持ちがダイレクトに出ているように感じます。
逆に、普段はそっけないのに、ある日突然しっぽを振って甘えてくることもあって、そんなギャップにやられる飼い主さんも多いはず。
この気まぐれな反応も、飼い主との信頼関係があるからこそ安心して出せる行動。
柴犬と暮らすなら、このマイペースさも愛すべき個性として受け止めたいですね。

スイッチが入ると突然走る
何の前触れもなく、急に家の中を全力で駆け回り始める。
これ、柴犬と暮らしているとけっこうな頻度で目にする光景です。
いわゆる“犬のスイッチが入った”状態で、ストレス解消や単純に楽しくて暴走していることが多いです。
クルクル回ったり、廊下を往復したり、家具の間を器用にすり抜けながら猛ダッシュ。
一見すると落ち着いた犬に見える柴犬が突然これを始めると、そのギャップに笑ってしまいます。
ただ、ケガをしないように周囲の環境には少し注意が必要です。
テンションが上がるタイミングはだいたい決まっていて、散歩後やごはんのあとに多いです。
飼い主を試すような行動をする
柴犬は頭が良く、駆け引きのような行動をとることがあります。
たとえば、わざとテーブルに前足をかけてこちらの様子をうかがったり、靴下を持ち去って遠くから見つめてきたり。
これはただのイタズラではなく、「反応してくれるかな」「怒るかな」と飼い主を観察していることも。
どこまでがセーフで、どこからがアウトかを学習していく中で、境界線を探っているような動きです。
子犬のうちは特に多く見られますが、大人になっても時々試してくるような目線を送ってきます。
こうした行動も、信頼関係の中で生まれるコミュニケーションのひとつ。
完全に無視するのではなく、軽くリアクションを返してあげるのがポイントです。
しれっと距離を取る
くっついていたかと思えば、何の前触れもなくスッと離れて別の場所に行ってしまうことがあります。
柴犬にとって、「ひとりの時間」はとても大事なものです。
べったり甘える時間と、少し距離を置く時間をうまく切り替えるのが、柴犬らしいところ。
こうした行動を「嫌われた?」と心配する必要はありません。
むしろ、「安心して自由にしている証拠」と捉えるのが正解です。
こちらから無理に近づこうとせず、そっと見守ることで信頼関係が深まっていきます。
そのうち、またしれっと近くに戻ってきて、何事もなかったように隣に座ってくれる。
その自然な距離感が、柴犬との暮らしの心地よさでもあります。
帰宅しても知らんぷりする
仕事や買い物から帰ってきたとき、玄関に出迎えがない。
そんなとき、「冷たいな」と思ってしまうかもしれませんが、それも柴犬の個性です。
玄関では知らんぷりしていても、実は耳だけ動かしていたり、遠くからチラチラ見ていたり。
テンションが高くなりすぎず、落ち着いて過ごそうとする習性があるんですね。
数分後に、何食わぬ顔でスッと近づいてくる姿に「待ってたのか」と気づく瞬間も。
派手なリアクションがないぶん、ちょっとした仕草のひとつひとつが心に刺さります。
この控えめな喜び方が、また柴犬らしい魅力なんです。
今回は、柴犬がよく見せるちょっとユニークで、でもとても愛おしい行動を10個ご紹介しました。
どれも柴犬らしいマイペースさや、ツンデレな魅力が詰まっていて、思わずクスッと笑ってしまうようなものばかりだったと思います。
柴犬と暮らしていると、言葉を話さなくても伝わる空気感や、独特の距離のとり方に気づかされることがたくさんあります。
素直に甘えたり、はしゃいだりするわけではないけれど、ちゃんと信頼してくれているのが伝わってくる。
その奥ゆかしさこそが、柴犬という犬種の大きな魅力なんですよね。
今日ご紹介したような行動に「あ、うちの子もやる」と思った方も多いのではないでしょうか。
逆に、「うちの子はもっと変わったクセがあるよ」という方がいれば、ぜひコメントで教えてください。
柴犬あるあるをみんなで共有できたら、とても楽しいと思います。
これから柴犬を迎えようと思っている方にとっても、日常の中でどんな姿を見せてくれるのか、少しでも参考になっていたら嬉しいです。