「Shiba Inu(柴犬)」という単語を、海外のSNSやYouTubeで目にしたことはありませんか?
一昔前までは日本独自の犬種というイメージが強かった柴犬ですが、近年では欧米をはじめとする多くの国々で、その人気が急上昇しています。
丸い顔、くるんとしたしっぽ、ツンデレな性格——日本人にも愛されるこの犬が、なぜ海外でこれほどまでに注目を集めているのでしょうか?
今回は、「柴犬がなぜ海外で人気なのか?」を徹底的に掘り下げていきます。柴犬ファンはもちろん、海外のペット事情や文化に興味がある方も必見の内容です。
柴犬ってどんな犬?

柴犬は、日本原産の小型犬で、縄文時代から存在していたとされる歴史ある犬種です。
性格は自立心が強く、警戒心があり、でも飼い主には忠実という、まさに“日本的”な美徳を備えた犬と言えるでしょう。
サイズは中型犬に近い小型犬で、都会暮らしにも適応しやすい点も魅力です。
日本では昔から番犬として親しまれていますが、海外では「エキゾチックで個性的な犬種」として認識されることが多いようです。
海外での柴犬人気の現状
柴犬の人気は、特にアメリカ、カナダ、フランス、ドイツなどの先進国を中心に広がっています。
アメリカのAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)によると、柴犬は登録数で常に上位50位以内にランクインしており、特に都市部では目にする機会が増えています。
YouTubeやInstagram、TikTokでは、柴犬が主役のチャンネルやアカウントが数多く存在し、「doge(ドージ)」というインターネットミームにも登場。これは2010年代に一世を風靡した柴犬の写真が元ネタで、海外での知名度を一気に高めました。

柴犬が海外で人気な理由は?

ここからは、柴犬が海外で人気を集める理由を具体的に見ていきましょう。
1. 見た目のかわいさと独特の表情
柴犬は、まんまるな顔立ちと、キツネのような目元、そしてクルッと巻いたしっぽが特徴的。
そのビジュアルだけでも十分かわいいのですが、何より表情がとても豊かです。
「笑ってるように見える」「不満そうな顔がかわいい」「真顔でじっと見てくるのがたまらない」など、まさに“表情で語る犬”。このビジュアルと表情のギャップが、欧米人の心をつかんで離しません。
2. 猫のような性格が欧米人に刺さる
柴犬はよく「猫っぽい犬」と評されます。自立心が強く、常にベタベタしない。
それでいて信頼関係が築けると、飼い主には強い忠誠心を示します。
この「ツンデレな性格」は、独立心を重んじる欧米文化にマッチしており、「うるさすぎない」「自分の時間を大事にするところが好き」と感じる人が多いようです。
愛情表現が控えめな柴犬だからこそ、「懐いてくれると嬉しい」と感じる層も多いのです。
3. SNS映えする存在感
柴犬のフォトジェニックなビジュアルと表情は、SNS映えにもピッタリです。
特にInstagramやTikTokでは、柴犬が「困り顔」で座っていたり、食べ物を前にして真顔だったりする姿が「可愛すぎる」「表情が人間みたい」としてバズることも。
また、柴犬は被毛が美しく、清潔感のある印象も強いため、ライフスタイル系の投稿とも相性が良いです。
「クールな犬」「絵になる犬」として、海外ユーザーにも好まれています。
4. 「日本らしさ」がブランディングになる
柴犬は日本の文化を象徴する存在として、“ジャパニーズ・ブランド”の一部として見られることがあります。
和風の庭園、畳、桜など、日本文化と一緒に登場する柴犬は、**「日本っぽさの象徴」**として非常に魅力的に映るのです。
日本のアニメや食文化と同じように、「柴犬=クールで洗練された日本の象徴」として、ブランディング価値が高まっていると言えるでしょう。
一方で、飼育のハードルも…?
もちろん、柴犬を海外で飼うにあたっての難しさもあります。
・頑固な性格でトレーニングに時間がかかる
・自立心が強すぎて初心者には不向きな一面も
・ダブルコートの被毛で抜け毛が多い
・繊細でストレスに弱い面もある
こうした点も理解した上で迎える必要がありますが、それでもその魅力が上回っているのが現状。多くの海外の飼い主が、「大変だけど、それ以上にかわいい!」と語っています。

まとめ
柴犬は“世界を魅了する日本の犬”
柴犬は、ただ「かわいい犬」というだけでなく、
・表情豊かでSNS映えする
・独立心がありながら忠実
・和風なブランディングにもなる
という多面的な魅力を持った犬です。
海外での人気は今後さらに高まっていくと予想されますが、それには柴犬の性格や特性への理解が必要不可欠です。
かわいさの裏にある“芯の強さ”も含めて、柴犬はまさに「世界に誇れる日本の犬」なのです。