「ドッグフード、安ければ安いほど助かる…」
そう思ってついついスーパーやホームセンターで一番安い商品を手に取っていませんか?
ですがその“ちょっとした節約”、
実は愛犬にとっては命を削る選択かもしれません。
本記事では、**安価なドッグフードを与え続けると起こりやすい10の特徴(問題点)**を紹介します。
最後には、価格と品質のバランスを考えた選び方のポイントもご紹介しています。
安物のドッグフードを与えると起こる特徴10選
■1. 毛並みがパサパサに
栄養バランスが悪く、必要な脂肪酸やタンパク質が不足してしまうと、
真っ先に出てくるのが被毛の劣化です。
「最近ブラッシングしても毛にツヤが出ない…」
「手触りがゴワゴワしてる…」
こうした変化は、ドッグフードの質に大きく関係しています。
■2. 便のニオイがキツくなり、量も増える
安価なドッグフードは、消化に悪い穀物や副産物が多く含まれていることが多いです。
その結果、
便のニオイが強烈に
排便の回数や量が増える
といった変化が見られます。
これは腸内環境が乱れているサイン。
毎日の排泄は、健康状態を表す“鏡”です。
■3. アレルギーや皮膚トラブルが起きやすくなる
小麦・トウモロコシ・大豆など、アレルゲンとなりやすい穀物が主成分となっている場合、皮膚炎やかゆみを引き起こすことがあります。
また、安価なフードには人工着色料や保存料も多く、体が拒否反応を示すことも。
「なんだか体をかきむしる回数が増えたな…」
と感じたら、まずはドッグフードを疑ってみましょう。
■4. 食いつきが悪くなる、あるいは依存状態に
安価なフードには、犬が飛びつくような人工香料や塩分が多く含まれていることがあります。
一時的にはよく食べるかもしれませんが、栄養が伴っていないため、
飽きて食べなくなる
他のフードに切り替えづらくなる
ジャンクフード中毒のような状態に
といった問題が起こります。

■5. 内臓への負担が大きく、病気の原因に
肝臓や腎臓など、体の「ろ過機能」を担う器官には、大量の化学物質や質の悪いタンパク質は大きな負担。
これが中〜長期的な臓器疾患を引き起こす可能性があります。
健康診断で「腎機能に異常がありますね」と言われる前に、
食事から体を守ってあげましょう。
ここからは、さらに深刻な問題や、気付きにくいサインを紹介します。
■6. 涙やけ・よだれやけが目立ってくる
栄養バランスが崩れると、皮脂分泌や体内のpHバランスに異常が出てきます。
その結果、涙やけ(目の下の赤茶色の線)や、口元のよだれ焼けが濃くなってきます。
特に白い犬種(マルチーズ、トイプードルなど)は目立ちやすいので、フード選びは慎重に。
■7. 活動量・元気が減る
人間もそうですが、栄養の質が悪いと“なんとなくダルい”状態になります。
犬の場合、昼間もずっと寝ている
散歩中すぐに座りたがる
遊びに対して反応が鈍い
といった変化が起こりやすいです。
フードの質が体力に直結しているといっても過言ではありません。

■8. 体臭がきつくなる
「なんだか最近、犬臭いな…」
と感じたら、フードの脂質や添加物の質を疑ってみてください。
腸内環境が悪化 → 悪玉菌が増える → 体臭・口臭が悪化
という流れは、人間とまったく同じです。
高品質なフードに変えるだけで、体臭が劇的に改善することもあります。
■9. 太りやすくなる
安価なドッグフードの中には、低コストでカロリーを稼ぐための糖質・脂質が大量に含まれています。
これにより、運動量が少ない子や高齢犬はすぐに太ってしまうリスクがあります。
肥満はあらゆる病気の引き金になりますので、長期的に見てかなり危険です。
■10. 食べ物への「執着」が強くなる
栄養が足りていない食事を続けていると、犬は「飢餓感」を覚えます。
すると、
異常に早食いになる
食後も空腹そうにする
他人の食べ物やゴミに執着する
といった行動が出やすくなります。
これは犬にとってもストレス。
心身のバランスが崩れているサインです。
■「高ければ良い」わけじゃない。だけど…
ここまで読むと「じゃあ、高級ドッグフードにすればいいのか」と思われるかもしれません。
ですが、高ければ良いというわけではありません。
大事なのは、「価格」と「品質」のバランスです。
✅ 主原料が「肉類(チキン・ラム・サーモンなど)」であること
✅ グレインフリー、もしくは穀物が少なめ
✅ 無添加・無香料・保存料なし
✅ タンパク質が25%以上
✅ 「総合栄養食」の表記がある
これらを基準にすると、1kgあたり800円〜1500円くらいが多い印象です。
もちろん、犬種や年齢によって適正は異なりますので、最終的には愛犬の様子を観察することが大事です。
■まとめ
食事は“健康投資”。安さだけで選ばないで
ドッグフードは毎日与えるものだからこそ、影響も大きい。
「安い=悪い」ではありませんが、「安すぎる=リスクが高い」のは間違いありません。
ほんの少しだけ目線を変えて、
愛犬の未来のために、今から“栄養の質”に投資してみませんか?