「ちょっと待って。それ、昨日うちの子にあげたかも…」
そんな不安がよぎる方もいるかもしれません。
猫と暮らしていると、つい「少しくらいなら大丈夫かな」と人間の食べ物をあげたくなること、ありますよね。
でも実は、可愛いからのその一口が、猫の命を危険にさらしてしまうこともあるんです。
今回は、猫に絶対に与えてはいけない食べ物10選を紹介します。
「知らなかった」で後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んで保存してください。
今回の記事はYouTubeでも公開しています。
絶対に猫に与えてはいけない食べ物10選
1. 玉ねぎ(ネギ類全般)
たった少量でも、猫にとっては中毒症状を引き起こす危険な食材。
赤血球が破壊されることで溶血性貧血を起こし、最悪の場合命に関わるケースもあります。
加熱しても毒性は消えません。ネギ類(にんにく、長ねぎ、ニラなど)も含め、完全NGです。
2. チョコレート
カカオに含まれる「テオブロミン」という成分が、猫の神経系や心臓に悪影響を与えます。
猫はこの物質を体内で分解できないため、少量でも**中毒症状(震え、嘔吐、けいれんなど)**が現れることがあります。
ホワイトチョコでも油断は禁物です。
3. 生の魚やイカ・タコ
アニメや昔のイメージで「猫=生魚」の印象があるかもしれませんが、実はNG。
特に生のイカやタコにはチアミナーゼという酵素が含まれ、**ビタミンB1(チアミン)**を分解し、神経障害の原因になることも。
消化不良や下痢を起こすこともあるため、加熱していても注意が必要です。

4. 牛乳・乳製品
猫は生後しばらくすると乳糖(ラクトース)を分解する酵素が減少するため、普通の牛乳を飲むと下痢や腹痛の原因になります。
猫用ミルクが販売されているのはそのためです。ヨーグルトやチーズも乳糖が含まれていれば要注意。
5. ぶどう(レーズンも含む)
猫にとってぶどうは猛毒級の危険な果物。
正確な原因はまだ解明されていませんが、少量でも急性腎不全を引き起こす可能性があります。
加工されたレーズンも同様に非常に危険です。絶対に与えないようにしましょう。
ここからは、まだあまり知られていないけれど、意外とやってしまいがちなNG食材を5つ紹介します。
6. アボカド
健康に良いイメージのあるアボカドですが、猫には有害な成分「ペルシン」を含んでいます。
摂取すると嘔吐や下痢、呼吸困難を引き起こす可能性があります。
皮や種も危険なので、キッチンで放置しないように注意。
7. 骨付きの魚や鶏肉
一見すると自然な食事に見えますが、小さく尖った骨が猫の消化管を傷つけるリスクがあります。
のどに詰まる、内臓を傷つける、腸閉塞を起こすなど、思わぬ事故につながることも。
加熱してあっても危険なので、骨付きのまま与えるのは避けましょう。
8. カフェインを含む飲料・食べ物
コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、猫にとって非常に危険な成分。
興奮、震え、心拍の異常など中毒症状を引き起こします。
少量のこぼれた液体でも中毒になる可能性があるため、机の上などに置きっぱなしにしないよう注意。
9. アルコール
言うまでもなく、アルコールは猫にとって致命的です。
ほんのひと舐めでも呼吸困難、昏睡、最悪の場合死亡の可能性があります。
ビールやワインだけでなく、調理酒や発酵食品にも注意が必要です。
10. キシリトール入りの食品
ガムやお菓子、ダイエット食品などに使われる人工甘味料「キシリトール」。
犬に有害なのは有名ですが、猫も同様に危険です。
血糖値の急激な低下、肝機能障害などを引き起こす可能性があります。
まとめ:
猫の「かわいい」は命を守ってから
「ちょっとだけだから」
「欲しがってるから」
そんな気持ちはとてもよく分かります。
でも、私たちが「良かれと思って」あげた食べ物が、実は猫にとっては毒であることもあります。
猫は自分で選べません。だからこそ、飼い主が正しく知って、守ることが命を守る第一歩です。
今回紹介した10の食べ物は、どれも意外と身近にあるものばかり。
「うちの子に限って大丈夫」は通用しません。少量でも症状が出る子もいれば、突然重症化することもあります。
まずは家の中の環境を見直し、食べ物の取り扱いに細心の注意を払うようにしましょう。
そして、誤って食べてしまった場合は、すぐに動物病院に相談すること。
早期対応が命を救うことにつながります。