「うちの子、なんだか最近ブサイクに見える…?」
トイプードルの飼い主さんなら、一度はそんな違和感を覚えたことがあるかもしれません。
それは「ブサイク期」と呼ばれる、成長過程で一時的に起こる見た目の変化です。
子犬から成犬に変わる途中で、被毛や骨格、表情が不安定になる時期があるのです。
本記事では、このブサイク期がどのようなものなのか、いつ頃起こるのか、どう対応すべきかについて詳しく解説します。
「かわいくなくなった?」と心配する必要はありません。その理由をひとつずつ見ていきましょう。
トイプードルについては私のYouTubeでも紹介しています。
トイプードルのブサイク期とは?

「ブサイク期」とは、トイプードルの成長過程で一時的に見た目がアンバランスになってしまう時期のことです。
特に、見た目の可愛さが魅力のトイプードルでは、顔まわりや毛並みの変化が目立ちやすく、「あれ?こんな顔だったっけ?」と感じる飼い主さんが多くいます。
いつ頃始まるのか?
一般的には、生後4ヶ月〜8ヶ月くらいにこの時期が始まると言われています。
この時期はちょうど「子犬から成犬へ」移り変わる過渡期です。身体の大きさや毛質、顔つきが変化していくため、全体のバランスが崩れて見えるのです。
どんなふうに見えるのか?
以下のような特徴がよく見られます。
- 目の周りの毛が伸びて、表情がぼやける
- 顔の輪郭が丸くなり、のっぺりした印象になる
- 鼻が大きく見えるようになる
- 毛の巻き方がまだ安定せず、左右バラバラ
- 耳の毛が伸びて、不自然に長く見える
- 体は成長して大きくなってきているのに、毛が追いついていない
これらはすべて一時的なもので、心配する必要はありません。
なぜトイプードルはブサイク期が起こるのか

原因は、身体的な成長と被毛の変化が同時に起こるからです。トイプードルの子犬期は非常に繊細で、以下のようなことが重なります。
- 骨格が急激に発達し、顔や体のバランスが変わる
- 被毛が「子犬毛」から「成犬毛」に生え変わる
- 毛質の変化により、毛の流れやカールが落ち着かない
- 永久歯への生え変わりで、口元の印象も変わる
このような変化が同時進行することで、どうしても「なんだかちぐはぐ」に見えてしまうのです。

トイプードルのブサイク期の乗り越え方
この時期をどう乗り越えるかで、その後の印象も変わってきます。焦らず、丁寧に対応していきましょう。
トリミングの頻度と相談
成長途中の毛は扱いが難しいため、プロのトリマーさんと相談しながらトリミングを行うのがおすすめです。
「どう見せたいか」「どこをスッキリさせるべきか」を相談することで、見た目の印象が整いやすくなります。
目や口元のケアをこまめに
目の周りや口元がもさもさしてくると、それだけで表情が見えにくくなり、かわいさが半減します。
自宅で安全にできる範囲で、以下のようなケアを取り入れましょう。
- 涙やけのケア
- 目にかかる毛をカット(安全なバリカンやハサミを使用)
- 口周りの汚れを拭き取る
今だけの表情を記録に残す
この時期の表情は、今だけの特別なもの。
成犬になって見返すと、「こんな時期もあったな」と懐かしく感じられることが多いです。
日々の写真を残しておくのも、ブサイク期を前向きに楽しむ方法のひとつです。

成犬になるとどう変わる?
生後10ヶ月〜1歳を過ぎるころになると、毛質や骨格が安定し、だんだん「トイプードルらしい」可愛らしい見た目に落ち着いていきます。
カールの質感も一定になり、顔の印象もはっきりしてくるため、飼い主さんが「かわいくなった!」と実感できる瞬間が訪れます。
まとめ
トイプードルのブサイク期は、子犬から成犬になるための自然な過程です。
一時的に見た目が崩れることはあっても、それは健康な成長の証。
大切なのは、慌てず、焦らず、愛情をもって見守ることです。
覚えておきたいポイントは以下の通りです。
- ブサイク期は主に生後4〜8ヶ月の間に起こる
- 見た目の変化は毛質・骨格・表情の変化によるもの
- ケアやトリミングで印象を整えることは可能
- 1歳頃には安定して、かわいさが戻ってくる
- 今だけの表情を記録として楽しむのもおすすめ
ブサイク期を乗り越えた先には、ぐんと魅力を増したトイプードルとの暮らしが待っています。
成長を一緒に見守ることは、飼い主としての喜びでもあります。