愛犬との暮らしの中で、「うちの柴犬、なかなかトイレをしてくれない…」と感じたことはありませんか?
特に柴犬は、飼い主にとって扱いやすく忠実な反面、繊細で頑固な一面も持っている犬種です。そのため、トイレを必要以上に我慢してしまうケースも珍しくありません。この記事では、柴犬がトイレを我慢する理由と、飼い主が取るべき対応について詳しく解説していきます。
柴犬がトイレを我慢してしまうのはなぜ?

柴犬がトイレを我慢する原因には、以下のようなものが考えられます。
環境の変化に敏感
柴犬は縄張り意識が強く、自分の落ち着ける場所以外では排泄を控える傾向があります。引っ越しや模様替え、旅行先など、いつもと違う場所になると、なかなかトイレができなくなることがあります。
トイレの場所が気に入らない
トイレトレーの位置が落ち着かない場所だったり、近くに騒音や人の出入りがあると、柴犬は不快に感じてトイレを避けることがあります。また、以前に叱られた場所だと「ここでしたら怒られるかも」と感じて、我慢することも。
清潔好きな性格
柴犬は比較的きれい好きな性格をしており、トイレが汚れていると使いたがらないこともあります。シートが汚れている、ニオイがこもっているなど、小さな違和感でも排泄をためらうことがあります。
外派トイレの習慣
散歩中にしか排泄しない「外トイレ派」の柴犬の場合、悪天候や外出できない日には、ずっと我慢してしまうことがあります。中には、1日以上も排泄せずに耐えてしまう子もいるため注意が必要です。
飼い主の視線やプレッシャー
飼い主がトイレをじっと見ていると、「注目されている」と感じて排泄をためらう場合があります。特に神経質な柴犬にはありがちな反応です。

柴犬がトイレを我慢しすぎるとどうなる?

排尿・排便を長時間我慢することは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
・膀胱炎や尿石症のリスクが高まる
・便秘になりやすくなる
・トイレに対するストレスが蓄積する
・最悪の場合、トイレができなくなってしまうことも
これらを避けるためにも、我慢のサインを早めに察知し、改善する工夫が求められます。
柴犬がトイレを我慢しているサイン
以下のような行動が見られる場合は、トイレを我慢している可能性があります。
・トイレの近くをウロウロするけれど、用を足さない
・ソワソワして落ち着かない
・トイレに行くのをためらって戻ってくる
・トイレ以外の場所に粗相する(限界のサイン)
我慢が続くようであれば、早めに対応してあげましょう。

柴犬がトイレを我慢させないための対処法
トイレ環境を見直す
落ち着いて排泄できる静かな場所にトイレを設置しましょう。清潔を保ち、シートもこまめに交換することが重要です。
消臭スプレーや芳香剤の香りが強すぎる場合は、犬にとって不快になることもあるので注意しましょう。
室内トイレと外トイレの両方に慣れさせる
散歩中の排泄だけに頼らず、室内でも排泄できるように訓練しておくと、天候や体調に左右されにくくなります。
普段から朝夕に決まった時間にトイレへ誘導し、成功したらご褒美を与えると習慣化しやすいです。
トイレの成功体験を積ませる
排泄できた時には「よくできたね」と優しく声をかけたり、軽く撫でたりして、ポジティブな経験として覚えさせるようにしましょう。逆に失敗しても叱るのは逆効果です。
長時間の我慢を避けるスケジュール作り
日中家を空ける場合は、ペットシッターや家族にトイレ対応をお願いするのも一つの方法です。定期的にトイレに行けるリズムを作ることが大切です。
獣医に相談する
明らかに長時間の我慢や体調不良が見られる場合は、早めに獣医師に相談しましょう。排泄が困難になる病気が隠れていることもあります。
まとめ
柴犬がトイレを我慢してしまうのは、性格的な繊細さや環境、習慣などが影響しています。可愛いからといって見過ごさず、我慢のサインに早く気づき、飼い主ができる対策をしっかり取ることが大切です。
トイレ問題は一度こじれると改善に時間がかかる場合もありますが、日々の小さな工夫で少しずつ解決に近づくことができます。愛犬が安心して排泄できる環境を整えてあげましょう。柴犬にとっても、飼い主にとっても、快適な毎日が待っています。