森の中で静かに佇む姿や、神秘的な大きな目が印象的なフクロウ。
どこかミステリアスで「物静か」「夜の番人」といったイメージを持っている人も多いはず。
でも実は、そんなフクロウには驚きの身体能力や、ちょっとユニークな性格など、知られざる魅力がたくさん隠れているんです。
今回は、思わず誰かに話したくなる「意外と知らないフクロウの豆知識」を10個に厳選してご紹介。
見た目だけじゃない、フクロウの奥深い世界をぜひ覗いてみてください
フクロウの豆知識はYouTubeでも公開しています。
意外に知らないフクロウの豆知識10選
1. 首がぐるっと回るけど、360度じゃない!
フクロウといえば、首をぐるりと回している姿が印象的ですよね。でも実は「360度」完全に回るわけではありません。
正確には左右に最大270度まで回転可能。つまり、後ろを振り向けるレベルで首が動くんです。
これはフクロウの目が眼球自体は動かせないという特徴によるもの。視野を確保するために、首を自在に動かして見たい方向を見る構造になっているんです。
さらに驚きなのが、首を回しても血管が切れない特殊な構造をしていること。人間だったら危ない動きでも、フクロウは進化の過程で“安全な回転”ができるようになっているんです。
2. 目が大きくて前向き=立体視の達人
フクロウの目は大きく、そして真正面を向いているのが特徴です。これって実は「立体視」にとても適した目の構造なんです。
普通の鳥は目が横についていて広い視野を持ちますが、フクロウはあえて前向き。
これにより獲物との距離を正確に把握できるため、夜の暗闇でも狩りが得意。まるで双眼鏡のような“高性能ナイトスコープ”を持っているようなものですね。
3. 飛ぶ音がほとんどしない!
フクロウが「夜のハンター」と呼ばれる理由のひとつが、無音飛行の能力です。
羽毛の先端が細かくギザギザしており、空気の流れを乱すことなく静かに飛べる構造になっているんです。
この静けさは**獲物に気づかれないための“忍者スキル”**とも言えるほど。
本当に近くまで来ていたのに気づかなかった、なんてことも。
4. 「ホーホー」だけじゃない!鳴き声は種類豊富
「フクロウの鳴き声」といえば、「ホーホー」という優しい声をイメージする人が多いと思います。
でも実はそれは一部の種類だけで、他には「キー!」「グワッ!」「ギャーッ」など、驚くような声を出すことも。
夜の森で聞くと、「何の声!?」とビビってしまうかも。
意外と不気味な鳴き声を持つ種類も多いので、鳴き声のバリエーションで種類を判別できることもあるんです。

5. 実は世界中に200種類以上いる
フクロウって、あまり多くの種類がいないイメージを持たれがちですが、実は200種以上も存在します。
世界中の森林や山地、草原に生息していて、それぞれに特徴的な姿や生態を持っています。
日本にも「シマフクロウ」や「アオバズク」、「コミミズク」などが生息していて、意外と身近な存在なんですよ。
ここからは【後半の豆知識】です!実はあまり知られていない、でも「へぇ〜!」ってなるフクロウの魅力を紹介します
6. 耳の位置が左右で違う
フクロウの耳は、なんと左右非対称に付いています。
右耳が上、左耳が下など、ズレた位置にあるんです。
これ、実は音の方向や距離を立体的に判断するため。
このおかげで、暗闇の中でも「どの方向に、どれくらいの距離で、どんな音がするか」を正確にキャッチできます。音で獲物の動きを“視る”ようなイメージですね。
7. 鳥なのに表情がめっちゃ豊か
フクロウって、実は表情がすごく豊かなんです。
怒ってるときは目を細めたり、びっくりすると目を大きく見開いたり、まるで人間みたいな顔をすることも。
SNSや動物カフェで人気な理由のひとつが、その人間味あふれる表情だったりします。見ているだけで感情が伝わってくる、まさに“表情派”の鳥。

8. 夜型だけじゃなく昼行性の種類もいる
フクロウ=夜行性と思われがちですが、実は昼間に活動する種類も存在します。
代表的なのが「コキンメフクロウ」や「コミミズク」など。日中でも狩りをしたり飛び回る姿が見られます。
すべてのフクロウが夜型ではない、というのも意外なポイントですね。
9. 足がめっちゃ長い(でも見せない)
あまり知られていないですが、フクロウは実はかなり足が長いんです。
普段は羽毛で隠れていてわかりませんが、持ち上げられたり水浴びのときに見ると、意外な“モデル脚”。
この長い足で獲物をしっかりとつかみ、逃がさないようにしているんですね。ふわふわボディとのギャップがたまりません。
10. 鳥類なのに“ペット向き”な性格の子もいる
フクロウは基本的には野生の猛禽類(もうきんるい)なので飼育が難しいですが、なかには人に慣れやすい種類も存在します。
アフリカオオコノハズクやメンフクロウなどは、比較的おとなしく、人にもよく懐くとされています。
ただし、飼うには専門的な知識と設備が必要。簡単には手を出せませんが、正しく接すれば信頼関係も築ける、そんな魅力的な相棒になることもあるんです。
まとめ
静かな見た目の奥に、熱い進化のロマン
フクロウはその静かで神秘的なイメージとは裏腹に、進化の結果たどり着いた高性能ハンターであり、ちょっと不思議でユーモラスな存在でもあります。
「ただの鳥」なんてもったいない。
知れば知るほど魅力的な、そんなフクロウの世界を、これからもじっくり観察してみてくださいね